MUSU

 

–2017
–インスタレーション
–アルミ・ナイロン
–GYRE 表参道

 


 

「ムス(産巣)」とは日本人の古層にある自然観と生成の原理を象徴する言葉である。今回展示される作品は、複数点から生成した大小の泡が寄り集まり結晶化するようなイメージ。規則性のあるモジュール配列ではなく、不定形の寄り合いが組織化され成形する様は、社会を構成していく現象を表現している。およそ20mの吊り型オブジェクトは、各鏡面アルミパイプのフレームと249個のジョイントで構成され、全てが異なるユニークデザインである。ジョイントはナイロン粉体焼結の3Dプリントで制作され、ジョイントの柔軟性とねばりにより各パーツが細く小さくなり、全体の軽量化に成功。今回開発の制作ソリューションはオブジェクト形状及びサイズの制限がなく、今後の展開が楽しみである。

 

 

 


–GYRE 2017 Spring Installation / 2017.3.4 – 6.18

–Artist : 藤元明
–Desgin/Production : 甲斐貴大(studio archē)
–Technical Engineering : gh/e
–3D printing cooperation : DMM.make
–Artistic direction : JTQ

 

 


 


photo /  Mitsuhisa Mitsuya